美術制作「王様の部屋」『ちいさなちいさな王様』より
「ちいさなちいさな王様」アクセル・ハッケAxel Hacke 作/ミヒャエル・ゾーヴァMichael Sowa 絵
原書タイトルは「Der kleine Konig Dezember」ドイツ語です
サラリーマンの主人公の前にある日突然現れたちいさな王様。どうやら王様の世界では生まれた時が一番大きくて年を重ねる毎に小さくなるんだとか。主人公と王様の交流が描かれた不思議な日々の物語です。
個人的にミヒャエル・ゾーヴァの絵が大好きで、海外から絵本を何冊か取り寄せたりもしていましたが、ドイツ語は読めずインテリアと化してしまい…、迷わず買ったのが画集「ミヒャエル・ゾーヴァの世界」でした。隅から隅まで何回読んだことか。もう十数年前の話です。ミヒャエル・ゾーヴァの世界 | ミヒャエル・ゾーヴァ, 那須田 淳, 木本 栄 |本 | 通販 | Amazon
そしてこの絵本に影響されて「王様とマア」というオリジナル絵本まで描いてしまい展示したのが初個展(今ふりかえるとかなり未熟な仕上がり...)、それからずっとミヒャエル・ゾーヴァの絵の世界に憧れ絵本を開いては想像の世界に想いを馳せたりしていました。
そんな中、このような貴重なご縁を頂き、自分ができる事を全て出し切る思いで制作に臨むことをプロデューサーの方にお伝えさせて頂きました。
そして仕上がった作品は私の想いを遥かに超える幻想的なシーンに。監督、プロデューサーには感謝しかありません。
KAAT神奈川芸術劇場 企画 リーディングシネマ「ちいさなちいさな王様」
原作:アクセル・ハッケ「ちいさなちいさな王様」(日本語訳/那須田淳・木本栄 講談社刊)
脚本:山谷典子 監督・撮影:大金康平 プロデューサー:田中亮祐 主催:神奈川県 企画:KAAT神奈川芸術劇場 神奈川芸術文化財団
俳優・藤野涼子さんと、オリィ研究所開発の分身ロボット「OriHime」を介して芝居に挑むさえさんを主演に迎えた、新しいスタイルの映像朗読劇です。この度こちらの作品のワンシーンとなる「王様の部屋」の美術制作を担当させて頂きました。
◇OriHimeとは◇
OriHime(オリヒメ)は「オリィ研究所」が開発した高さ23cmのロボット。AIではなく、パイロットと呼ばれる操作者が遠隔操作で動かしています。病気や身体障がいなど、外出困難な方が分身テレワークで働き、社会の中で役割を持てるようになることを目的に開発されました。しかし、今や病気や障がいがある方だけでなく、子育てや単身赴任など、距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人のもう一つの身体として普及しています。外出が難しいという条件が障がいにならない社会へ。その壁を表現の場でも超えていきます!(共生共創事業さま HP より)
↓本編はこちらからご視聴頂けます↓
↓「メイキング・オブ ちいさなちいさな王様」↓
また、作品は1/3ほどサイズを小さくして再制作、
リサイズを記念してミニサイズの「夢の箱」と額縁ピアスも誕生しました